『夜伽の双子』ネタバレ感想｜二人の王子に愛されて

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『夜伽の双子』ネタバレ感想と考察

二人の王子に皇太子妃候補は一人だけ

王子二人に伴侶は一人！？　腰を抜かすような決まりですが、この国では必要な政策でした。この国では魔法の力は欠かせません。力の強い世継ぎを誕生させるために、強い血が必要だったのです。

この話でホッとするのは、当の双子たちが女の子を共有したがらないところです。二人とも自分だけを見てくれる奥方を望んでいます。

この辺りを先にネタバレをしておきます。

『夜伽の双子』に3Pシーンは出てきません。

1話目の冒頭がいきなり3Pで、単話の表紙も三人で絡みがちです。けれど本編の中で3人で床に入ることはありません。少なくとも第9話までは3Pナシです。毎回露出は多めですが…。

思う人には思われず、思わぬ人に思われる

ヒルマは宮廷で初恋の人と再会しました。けれどユオはヒルマからムッとした顔で目をそらします。知らない女と寝られ

るか！　そんな態度でヒルマと接します。

一方アームとは会って半日で懐かれました。

「君をもっと知りたいし、手に入れたいなぁ。どうやったら僕を好きになる？」

思う人には思われず、思わぬ人に思われる。

黄金の三角関係がはじまります。

初恋の人か、目の前の人か

私生活でのユオは、知らない人と打ち解けるのに時間をかける人でした。ヒルマのこともきちんと知ってから抱きたいと言ってくれます。

一方アームはヒルマにつきまとい、絶えずちょっかいをかけてきます。イケズでエッチで手が早い！　けれどもヒルマが倒れそうなときは、一番に駆け寄ってくれます。これって守ってくれる男です！？

ヒルマはどちらも選べません。

目の前の相手と話すだけで、ドキドキしてしまいます。

気が多いのでしょうか？　それだけじゃない気がします。

ヒルマは自分のことより、まず相手を大切にしています。　相手が王子だろうと衛兵だろうと、困っている人を見ると助けに走ります。相手のニーズを秒で見抜く！　これは一種の才能です。

でもヒルマに言いたいです。献身的なのはいいけれど、まずは自分を大事にしてと。相手に手を焼きすぎると、相手も期待をしてしまいますよ！

と、言うのは簡単です。

けれど実際問題、ユオとアームのどちらか一人にだなんて選べませんよねｗ

『夜伽の双子』はこんな方におすすめ！

どっちを選んでいいの！？　いい男たちに言い寄られたい人に！

三角関係の渦中になりたい人、推しに囲まれたい人、「わたしのためにケンカをしないで！」と言ってみたい人に読んでほしいです！

真面目でずっと大切にしてくれそうなユオ王子と、口が悪いけれど手放しで可愛がってくれそうなアーム王子、どちらの王子も素敵です。今日はどっちと会う気分？　考えるだけできゅんきゅんできます！

ホントは強い女だけれど、恋では心も体もメロメロになりたい女性に！

ヒルマは本当は国一番の力を持つ魔法使いなのです。

魔法は相手にショックを与えて気絶をさせることができるようです。

全力を出せば魔獣を倒せる力持ち！

けれど好きな人の前ではうろたえてしまうほどの弱さを持っています。

できる女の恋物語を一緒に体験したい人に是非読んでもらいたい！

BL好きにもいかがでしょう！？

そして『夜伽の双子』は三角関係の合間に、双子兄弟の葛藤も描かれています。

ユオは「欲しいものを苦労せずに手にしている」と兄をうらやみます。

アームは弟のユオが望むものを横取りして困る顔を楽しんでいるようです。

生まれる前から一緒にいるこの美形双子、BL好きには垂涎なテーマではないでしょうか！

男同士のもめごとって、非現実の世界だったらワクワクものです！