生徒のいじめや自殺などをセンシティブな問題を軸に話が展開していく『小悪魔教師サイコ』。
そんな内容だからかネット上では、
今 小悪魔教師サイコ読んでるんだけど、性的ないじめ描写で旭川の件がチラつくからほんと現実は有害だよ……
(ツイッター引用)
小悪魔教師サイコ どうやら旭川の例の事件がモデル?
(ツイッター引用)
などと囁かれています。
それは本当なのでしょうか?
この記事では、旭川事件とこの漫画との関係性を徹底的に調査してみました!
旭川事件とは?
2021年2月 北海道旭川市。
この事件は、当時14歳であった女子中学生が集団性的暴行により死亡につながったといわれています。
男子中学生が、被害者にLINEのメールで「裸を送って」「お願い」などと脅迫。被害者は、恐怖を感じ、自身のわいせつ画像などを送った結果、中学校内で拡散。それ以降、自慰行為を強要されるなどさらにいじめが激化。
その後、10人に囲まれ、2019年6月にウッペツ川へ飛び込み、ついに警察が出動します。
これを機に、いじめグループの携帯電話から”被害者へのいじめ”が発覚。警察は、触法少年扱いで1人の生徒を厳重注意処分したが、その他の生徒は証拠不十分で厳重注意処分しかできなかった…。
その2年後、2021年2月。
被害者は、氷点下17度の夜に突然家を飛び出して行方不明に。
警察による公開捜査が行われたが、見つからず…。
その約1ヶ月後に、公園で低体温症で凍死しているのを発見しました。
事件後、被害者の中学校は加害生徒に聞き取り調査を行い結果を冊子にまとめています。その冊子を遺族側が開示請求したのにも関わらず学校側は閉鎖的でそれを3度にわたって拒否。
拒否したとしても罰則等がないシステムに対し、議論されたことでも有名ですね。
もう、本当にひどい内容ですね。
私も些細なことが原因で中高と軽いいじめを受けていましたが、仲間ハズレたり無視されていたくらいで、ここまでひどくはなかったです…。
ところどころ警察や学校の対応の不可解な行動に現在でも署名活動など行っている団体もあります。
今後、”このような事件を二度と引き起こさないように”
そう願うばかりです。
『小悪魔教師サイコ』はこの旭川事件を題材にしている?
ここで本題です。
この事件を題材にしていると噂されている『小悪魔教師サイコ』ですが…。
調査してみたところ、
作者からそういった示唆するような発言はありません。
なので、“題材にした”というのはただのネット上の噂話にすぎませんでした…。
ただ、火のないところに煙は立ちません。
どういったところが原因となりこのような噂になってしまったのでしょうか?
なぜそんな噂が立っている?
この事件を題材にしているのではないか?という類似ポイントについてみていきましょう。
いじめに遭っているあざみ
1巻から登場する高校生あざみ。
メガネをかけていて、大人しく優しい性格の女子高生です。
ですが、不良グループに目をつけられ、性的暴行を加えられています。
かなり読んでいて心苦しいシーンです。
動画を拡散!?
本編では、動画についての拡散について脅しはあるものの拡散はされていません。
ので、ここではこの事件とは結びつかないです。
しかし、そのような脅しをかけているのも少し仄めかしているような気がしてしまいますよね。
自殺未遂までしている人も
主人公・葛西先生の前任である若谷先生が自殺未遂をしています。
担任である先生が生徒にいじめを受けてしまうという…。
先生側の指導の仕方もかなり厳しくなっていますから、立場が逆転なんてことも今の時代あるのかもしれませんね。
♢
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この3つの要因から、悲惨な旭川事件をイメージされる方も多いのかもしれません。
特に、あざみが集団レイプを受け、動画を拡散すると脅しをかけているシーンは、え!?まさか!?ってなりますよね。
ただ、それでも主人公の葛西が
”いじめっ子を報復をする”
”あざみが勇気を出して立ち向かう”
などから題材にしているとまでは言いにくいかと思います。
まとめ
以上、『小悪魔教師サイコ』と旭川事件の関係性でした。
結論:題材にしている可能性は低い
でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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