「お父さんが早く死にますように」11巻ネタバレ感想と考察

みなさま、こんにちは。

今回も、別の記事でもいろいろとご紹介してきました、裏海マユ先生の作品「お父さんが早く死にますように」に
ついて、ご紹介していきたいと思います。

そしてなんと今回は、20話で完結した、と思っていた「お父さんが早く死にますように」の続編が決定した、ということで、21話、22話、つまり11巻のネタバレ感想のご紹介と今後の考察をしてみたいと思います！

「お父さんが早く死にますように」はどんな作品？

まずは、ここまでのあらすじをおさらいしてみましょう。

高校生のあすかは、小学生の妹、蛍と父親の3人家族。父親は社長として、志那森商事という会社を経営しています。母親がいないため、あすかが高校に通いながら、家事全般、妹のお世話をこなしています。仲がよく、明るく振る舞う姿は、近所でも評判の姉妹なのでした。

あすかが妹に向ける笑顔はとても優しく、同じ高校に通う田牧は、あすかに惹かれていくのでした。

しかし、姉妹には他人には言えない秘密を抱えていました。志那森家は、父親が暴力で家族を支配する家庭でした。

母親もそれが原因で家を出て行ってしまい、あすかは暴力だけでなく、性的虐待も伴って支配されていくようになります。家庭内で行われる、理不尽な暴力と支配。あすかと蛍の心に落とす影は、だんだんと濃くなり…

あすかが、そして蛍がどうなってしまうのか。続きが待ち遠しいですね！

ここまでのお話は、U-NEXTでお得に読むことができます！ぜひチェックしてみてください！

「お父さんが早く死にますように」11巻のネタバレ感想！

ここからは11巻読んでみた感想です！ネタバレを含みますので、ご注意くださいね。

11巻では、あすかが包丁を持って外出した、その後の、さらにその後が描かれます。事件から1年以上の月日が流れ、あすかはまもなく高校卒業の季節を迎えていました。

実は、個人的には11巻はちょっとすっきりしない、もやもやとした気持ちになりました。

口コミにもありましたが、あすかと蛍の幸せな未来を願う声は多く、私自身もそう思いながら読み進めているのですが、あすかが幸せ、と感じられるようになるには、やはり時間が必要なようです。

これは父親から受けた暴力と支配の影響で、常に自分を責めてしまうような思考になっているからなんだろう、と想像します。おそらく、長い年月をかけて落とされた暗い影は、やはり長い年月をかけて癒やされていくこと、しか方法はないのだろう、と思います。

今後の展開予想

ここからは、完全に私の妄想？期待になりますが、あすかには、なにはともあれ幸せになってほしい！と思うのです。

あすかが、長い年月をかけて癒やされていくためのポイントになるのが･･･、そう、あなたですよ、田牧君！というわけで、田牧君には何があっても、あすかの側に寄り添って欲しい、と思うのです。

作品の序盤でライブに誘われたあすかは、いろいろな葛藤の末、蛍に背中を押される形で会場に行きました。葛藤するのは父親の支配にとらわれているからであって、田牧君を嫌いなわけではない、と思います。

作品の中で、それが恋愛感情に当たるのかどうかまでは、ちょっとまだ描かれていないところではありますが、あすかと田牧君の幸せな結末を描いていただかなければ救われない！と願ってしまうのは、きっとみなさんも同じだと思います。

よろしくたのむよ、田牧君（笑）

そして、蛍の未来です。小学生、という幼いころから心に植え付けられた影は、今後どうなってしまうのでしょう。

現実的なことを考えれば、ある程度、自分の中で整理できるあすかと違い、ここから心が作られていく蛍にとって、消化するには大変な出来事だったと思うのです。蛍にもまっすぐ育つための支えとなる人が、あすか以外にもたくさん現れて欲しいなあ、と願わずにはいられません。

そしてもうひとつ。父親や母親のことについても知っておかなければいけないのだろうな、と思います。

そもそもテーマ的に恋愛マンガではないので、(期待はしていますが)田牧君との関係を深堀りするよりも、父親の成り立ち、母親の事情とその後も知っておくことの方が、こういう悲しい事件を考えるのにも必要なことなのだろうと考えます。

11巻ではそのあたりのことは描かれていませんでしたので、さらなる続編に期待をしたいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

完結したようで、まだまだ伏線がたくさん散りばめられている「お父さんが早く死にますように」。

続編、さらにその後も、気になって仕方ありませんよね！

ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひチェックしてみてくださいね！
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よい漫画ライフを♪