こんにちは。今回は、裏海マユ先生の作品『お父さんが早く死にますように』の紹介をしていきます。まず、この作品名に注目。なんてセンセーショナルなタイトルなのでしょう!そして、その表紙絵。半分ほど、カーテンを閉めた部屋で、足を投げ出して座る制服姿の少女。うつろな目はぼんやりと宙をみつめ、その傍らには包丁が落ちていて・・・。
不気味な作品名と表紙に惹き込まれてしまい購入してしまった…なんて方も多いのではないでしょうか?
そんな『お父さんが早く死にますように』なんですが、ネット上のファンの間で何かの事件を題材にした実話なのでは?という噂が立っています。
それは本当なのでしょうか?
今回は、そのような噂について調査してみました!
『お父さんが早く死にますように』はどんなお話なの?
まずはどんな話であったか振り返りましょう。
『お父さんが早く死にますように』は、実の父親から性的なものを含む、虐待を受けている高校生が主人公のお話です。詳しい状況は描かれていませんが、実の母親は、主人公と妹の二人を残し、家を出てしまっています。
母親がいなくなった後、主人公は家事全般、妹のお世話、そして、父親からは妻としての役割も負わされることになります。父親は会社の経営者であり、社会的地位のある人物で、世間では疑われることのない立派な人物として描かれています。
主人公がだんだんと追い詰められていく中で、主人公と関わることになる警察やお医者さんも彼女を助けることはしない、もしくは、できませんでした。助けようと伸ばした手もありましたが、結局、主人公に届かなかったのです。
そして、最終的に追い詰められた主人公は、最後の決断をすることになります。
「お父さんが早く死にますように」というのは主人公の単なる願望として、胸にしまってあったもののはずでしたが、運命のいたずら、家族と関係など、いろいろな歯車が重なって、思いがけない方向へと転がっていく…という展開になっていきます。
[sitecard subtitle=合わせてう読みたい url=https://manga-heaven.net/2022/06/13/【ネタバレ】「お父さんが早く死にますように」/]このお話は実話?
どことなくリアリティのあるお話なので、このお話は実話?という憶測がファンの間では立っています。
調べてみたところ…
裏海マユ先生のコメントなどを見ても、実際の特定の事件を参考にしているようなメッセージはありませんでした。
ただ連日、ニュースなどでも虐待の話は後を絶たないことを考えると、いくつかの似たような事件をモデルにしているのではないか、ということは想像できます。
日本では、被害者の秘匿という面からも、また性的な話題がおおっぴらにはタブーとされているような文化もありますので、虐待の中でも性的暴行を含むお話は、大きなニュースとして取り上げられていないように思います。
海外の事件というのは、少し調べるとかなり詳細に、名前も含めて公表されているものもあります。虐待の被害者が、加害者を殺してしまう、という事件も少なからず出てきますので、この作品のモデルとなるような悲しい事件というのは、表に出てくる以上にたくさんあるのでしょうね。
まとめ
「お父さんが早く死にますように」は家庭内での虐待という、テーマとしてはかなりヘビーな作品だと思います。
父親がたどる結末には、自業自得、という言葉もあてはまるように思います。が、この作品のメッセージはそれだけではない!、と思うのは、私だけではないと思います。家族って何だろう、とか、愛するってどういうことだろうとか。そういうことまで考えさせられてしまいました。
そして、家族思いの主人公、姉との幸せを願う幼い妹、二人に関わる親切な人々が、どうか幸せになりますように、と願わずにはいられない、そんな作品だと思いました。
時にはシンミリと、家族や身近の人のことを想ってみたい、なんていう方にもおすすめです。
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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